『えんとつ町のプペル』という絵本が映画化された。
キンコンの西野亮廣さんが主体となって製作された作品。今回はこの作品のレビューというより、作品を取り巻く商法について語りたい。
目次
チケットの販売方法がマルチ!?
映画のチケットをマルチぽい商法で販売してね?
という話が上がっている。マルチの匂いに敏感なゴミ人間ぬまーは調べずにはいられない!というわけで調べてみました。
事の発端は、西野さんのオンラインサロンメンバーの一人の投稿だ。
・オンラインサロン内で、西野さんが「台本+チケット」を3,000円で販売。
・いくつ買っても良いし、買って好きな額で転売してOKとのルール。
以上の提案を聞いたサロンメンバーの男は、「自分を変えたい!」と思って思い切って大量購入した。そして見事に売れずに負債を抱えたというオチである。
結論、マルチじゃなくて転売である。 というか購入した人、普通にアホすぎだろ。
「自分を変えたいからチケット売ろうと思った」
→チケットじゃなくてよくないですか?あと自分変えるって何。
「失業保険使った」
→使わなくて良い。カイジか。
以上である。このように失敗した人が投稿したnoteを見て、第三者が「マルチやらされて失敗してんじゃん!」と騒いでいる。さすがにこの件で西野さんを攻撃するのは筋違いだ。
西野さんはチケット転売を依頼したわけでもない。全ては購入者の自由だった。一体何が炎上する理由になるというのだろう。
それはきっと、胡散臭さである。
オンラインサロンというclosedな集団で、構成員は「何か他の人とは違う私たち」といった雰囲気を出してくる。それを率いている人間が怪しい宗教の教祖に見える。そこに構成員の一人が財政破綻している知らせ。
外部からしたら格好の攻撃材料だろう。僕に言わせれば、構成員の一人がアホとしか言いようがないけども。
オンラインサロンの胡散臭さ
さて、ここまで炎上すること自体を疑問視したわけだが、決して僕はサロンメンバーでもないし、どこかに忖度するつもりもない。むしろサロン入る奴は大抵アホだと思っている。
サロン内部の情報は詳しくないが、調べた範囲だと違和感があるものは多い。
これが事実なら、ヤバイと思わない方がおかしい。
事実かどうかは置いといて、結局は参加することでどんなメリットがあるかというと
・内部の意識高い系のメンバーとつながれる
・サロン主の活動に協力できる
そして
何か成長した気になる
以上だ。
目に見えた成果がはっきりしない、そのくせお金だけは払わされる。だからサロンに入ることはアホだと思っている。
自己啓発本を大量購入してなんか成長した気になるのと変わらない。
タチが悪いのは、その事実を一番よく理解している人物こそがサロン主であるという点だ。
・自分で何か考えて動きたいけど何すれば良いかわからない
・一人だと不安だ
そういったいわゆる情弱勢を取り込んでサブスク代金を徴収するやり方。これが有効だと分かっているのは、その闇の部分を言わないで"夢"でコーティングしている主なのだ。
アムウェイの勧誘方法もそれと似ている。結局得体の知れない不安から動く若者を"夢"という中身のない言葉で勧誘し、まるでそこにお金をつぎ込めば人生が好転するかのように錯覚させる。
いいか、何すれば良いかなんて誰もわからん。とりあえず思ったことやってみろよ!
どんな天才学者だってそうだ。何度も様々なことを試して失敗して失敗して、やがては後世に引き継いで、ある日たまたま大発見なんてこともある。
少なくとも「何すればいいか分からんからサロン入ってみよう」は「悟りを開きたいので宗教入ります」と大差ない。祈るのか動くのか。僕らが考えるべきは、そんな単純な2択のはずだ。
オンラインサロンのリスク
まとめると、オンラインサロンに入った情弱は以下のようになる可能性が高いのではないだろうか。
1. 外部への盲目
サロンの中の世界が正しいと思い込む。つまりは主観に頼りすぎて死ぬのだ。主観・客観両方のバランスを保つことが大切である。
これはアムウェイも似ている気がする。
アムウェイ勧誘者が、アムウェイを知っているのに入っていない人に必ず聞くこと。それは
「なんでアムウェイやらないの !?」
だ笑。
要するに、自分の所属している組織が「良い」とかではなく、「絶対に良い」になっちゃてるのだ。
どんなサービスも、絶対に良いなんてことはない。何事もメリット・デメリット両面がある。もちろん、アムウェイは"絶対に良い"わけない。
・十分な収入獲得のための、大人数への勧誘のハードル
・友人関係の変化
など、しんどい側面がガッツリあるのだ。それを(わざとだろうけど)触れずに勧誘してくるので胡散臭いと言われるのだ。
胡散臭い組織に入ると、勧誘者と同じように一側面しか見れなくなる末路は近いだろう。
2. 選民意識による対抗
僕のような外部からの批判は、「外のやつは頭が悪いから何言っても無駄」という反論によって片付けられてしまう。組織に入って盲目的になり、選民思想に陥る人も多いからだ。
この防御策は組織員にとって都合が良いのではなく、主にとって好都合なのだ。
要するに信者が減ると困るということ。サブスク代を納めてくれる貴重な人間が、より抜けにくくなってくれるのだ。
以上のように、自分の思想がバグるリスクは大きい。
胡散臭い集団には入らないことを強くおすすめします。
絶賛しているインフルエンサーがこぞって胡散臭い
ここからは余談だけど、プペルを褒めちぎっている人が西野さんと"仲良し"というのも胡散臭いところだ。
プペルを観て絶賛しているインフルエンサーで有名なのは、以下2名。
・ホリエモン
「4回泣いた」「キャラの名前がエロい」
・中田敦彦
「鬼滅より面白い」
(TKO木下さんは省略)
う、胡散くせえ!!!
エロいは面白いから置いておいて、ホリエモンの「4回泣いた」はさすがに・・・そんな人だっけか?餃子屋やタクシー運転手とトラブって風評被害起こす人がそんなギャップあるんかな
泣いた回数より確実に言えるのは、ホリエモンの宇宙開発事業の支援者に西野さんがいるということである。つまりはスポンサーが出した映画を絶賛しているということ。これってステマ・・・
そして中田敦彦さん。個人的には話も聴きやすくて好きだ。かなり前に彼のチャンネルをおすすめしたこともある。
(ちなみに、勉強の入り口としては面白いけど、正確性には難ありなので注意が必要です。特に投資と政治分野!)
そして!今回の件は話が別だ。
中田敦彦さんもオンラインサロンを運営しており、インフルエンサーという点では非常に西野さんと近いものがある。そして、そもそも西野さんとは仲が良い。
「鬼滅より面白い」
大ヒット作とわざわざ比較するような言い方で褒めることに、何か違和感を覚える。
・ちょっと大げさじゃない?
・そもそもジャンルが違うから比較するもんなのか?
色々モヤモヤする笑。本心から言ってるのかなあ・・・明らかに利害が絡んでるように思えます。「動画で紹介する本については紹介料などもらわずやっている」とのことだったが、どうやら西野さんには忖度している臭いがする。
こういった身内での褒め合いは、かえって周囲からの信用を落とす。でもホリエモンと中田さんはそうする方が得なんだろう。
簡単に言うと、信者をみんな(西野さん・ホリエモン・中田さん)で囲っているのである。
なぜか?ターゲットの性質が似ているからだ。
例えばホリエモンさんのサブスクに登録している人がいるとしよう。これはどんな人が参加するか。一言で言うと、「意識高い系」ではないだろうか。
・お金儲けの勉強をしたい人
・世の中に対する考えをブラッシュアップしたい人
・でも具体的にどうすれば良いかわからない人
こういった人は、何か断定的に話すインフルエンサーに付いて行きたがる。要するに自分で何か考えて行動するのが不安なのだ。何か実績や権威のある人の言うことを信じて、安心したいのだ。となると、当然西野さんや中田さんのサロンにも興味があるかも知れない。お金を落としてくれるかも知れない。というわけだ。
最後に一言。
信者と書いて、「儲け」になる。
それでは!
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