チョキチョキと。
僕は東京生活最後の散髪に来ていた。
退職して地方に移住するのは1月だと言ったものの、色々あって今月中に出発する決断をしたのだ。
オンラインで物件を内覧し即決、引越しは見積りサイトで一斉比較して最安を選択。
現在は入居審査中だ。あとは退職代行バズーカを遠慮なく打ち込みます。
やろうと思えば脱サラなんて、移住なんてすぐできる。なんで今までモヤモヤしてるのに動かなかったんだろう。
さて、散髪屋の店長さんともしばらく会わなくなる。挨拶くらいはしておこう。
ということで事情を話すと、とても珍しがっていた。
早期退職はいても、地方移住まではあまりいないからだろうか。
店「若いし、アドレスホッパーみたいで良いんじゃない!」
ぬま(僕)「ありがとうございます。辞めるならすぐ動こうと思いまして。」
店「会社はいればいるほど抜け出せなくなっていくからね〜」
(チョキチョキ)
店「あ、結婚とか考えてないの?」
ぬ「いえ全然(即答)」
店「w」
・・・ああ、わかっている。
僕は結婚しないというか、どの道できないのだ。
「結婚?なにが良いんすか。」
とスカして言うには、結婚相手を選べるくらいモテてからだと思うんだ。
とてもとても、他人をしっかり大事にできない僕には遠い話だ笑。
ぬ「でも、結婚している人も幸せそうで・・」
店「いや縛られるよ結婚は。我慢よ。」
!!?
唐突な勢いにたじろぐ。
この女、何かあったのか・・・?
ほぼ坊主頭になっていることも忘れ、結婚に思いを馳せる。
やはり結婚は「相手が好きだから」という短絡的な考えだけで成り立つものではないのだろう。今の僕にはとてもたどり着けない境地だ。
結婚という境地には、僕の坊主頭では想像できないくらいの幸せと忍耐があるのだろう。知りもしないことを卑下できないなこりゃ。
今。
ひとりぼっちで若造の今。
やりたいと思ったら移住できる。仕事を変えられる。誰にも文句を言われない。
この状態を最高に楽しんでおこう。
「若くて独りの今、やりたいことやりなさい」
店長も、そう背中を押してくれたんだろう。
幸い、僕は退いて後悔するような良い会社に勤めていない笑。
レールが腐ってるから周囲の友人のように安泰(?)の生活などはじめから約束されていないのだ。
さらに言うなら、僕は業務の関係で人事考課制度と賃金テーブルの全てを把握してしまっている。あれを見たら、会社に夢や希望なんてとても抱けない。
会社の人たち?
おいおい、人間関係に依存してたまるかってんだい。
確かに良い人もたくさんいた。けど、所詮業務上軽く話す程度だ。
僕が辞めたら1週間後には忘れて目の前の業務に勤しんでいることだろう。それが会社員である。
以上!もう後悔する理由は無いわけである。
さーて、引越し準備すっかな!
それでは!
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