冷たい風が頬をなでる。
真冬の川を眺めながら、僕は火起こしに勤しむ。
何を隠そう
僕は今、キャンプに来ている。奥多摩駅の氷川キャンプ場は1000円でテント泊できるんだ。ワイルドだろう?
こんな冬にキャンプに行くなんてどうかしてる?
いや、冬だからこそ行くんだよ!!!
あったかい部屋でぬくぬく過ごしていると、気がつけば二度寝を無限に繰り返す、腑抜けた男になっていたんだ。
やっぱり適度に厳しい困難にぶち当たっていくべき。そう思い直したんだ。
僕もエンターテイナーの端くれだ。
何も考えずに真冬のソロキャンプに臨むわけじゃない。ドラえもんに負けず劣らずの秘密道具を買い揃えてきた。
ただし
ほぼ全部100円ショップの商品だ。
それこそ、慌てたドラえもんよろしくポイ捨てされるのがオチなのではないか?
そう考えた諸君は後悔することになるだろう。
バカとハサミは使いようなのだ。たとえ100均アイテムでも、やり方次第で最高のキャンプを彩ることができる。
それでは、レッツキャンピング!!
目次
テントと焚き火のセットアップ
一人用の小型テントを立て終えた。ちなみに、テント下のブルーシートとテント内のアルミレジャーシート(どちらも100均アイテム)を使用している。
お次は夜にそなえて焚き火の準備だ。
では、アイテムの一つを使うとしよう。
300円インスタントコンロ!
もちろんダイソーで買ったので、100円じゃなくてもセーフだ笑
これ一つで網・着火剤・燃料が丸々手に入る。コスパは申し分ないだろう。
よし!あとはライター(100均アイテム)で着火だ!!!
(カチッ)
・・・・?
(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)(カチッ)
つかねえええええ!!!!?
さすが100均。見事に期待を裏切ってきた。
川辺に虚しく響く音は、ライターのスイッチではなく、いつしか僕の舌打ちに変わっていた。
執念のバーベキュー
近くのコンビニにマッチを買いに行き、無事火起こしができた。
もうすぐ日が沈む。
ワクワクと不安が入り混じる中
パチパチッと燃え盛る焚き火の側で、静かに手を添える。
網の上に、これまた100均アイテムの「米炊きポット」(300円)を置いて、お湯を沸かす。
これはお米と水を入れてレンジでチンすると米が炊けるという珍アイテムだ。
・・・
真冬の川で飲むコーンスープって、こんなに美味しんだね・・・
さて、もう一度お湯を沸かし、今度は晩御飯。
簡単に、カップラーメンである。
デザートは焼きマシュマロに限る。(もはや何の写真か分からない。)
トロっとしてて美味しい。
気づけば辺りは真っ暗だ。
明かりは100均の置き型プッシュライトが便利だ。 30時間もつ。
ストロング氷結で体を温める
テントにこもり、氷結STRONGを飲む。
ロシアなど極寒地帯では、ウイスキーが主流。どうしてって?これで体を温めるのさ!!HAHAHA!
さっきの余りのマシュマロをつまみながら、孤高の夜を楽しむ。
最後の方で氷結をこぼして大惨事になったが、それもまた一興。
・・・
・・・
やること、ないな笑
寝よう!!!
100均アイテム:貼るカイロ・貼らないカイロをありったけ装備し、寝袋に入る。大丈夫だ、僕は凍死しない。絶対にだ。
ゴウゴウと流れる川の音を背に、仕方なく就寝。
極寒の朝
寒い寒い寒い寒い!!!!
背中の痛さと強烈な寒さに耐えかね、仕方なく起床。真冬でも流れ続ける川の音がアラームのようだ。止めてしまいたいぜ。
帰還
朝食のカップ麺を食べ終え、早々にキャンプ場を後にする。
奥多摩発の電車は平日の通勤ラッシュとは無縁である。
家に帰るとすぐ、魔法瓶の電源をつける。
ああ、なんてありがたいんだ。やっぱりインドア最高や。
とにかく末端が冷えたが、それゆえに焚き火や寝袋が心地よかった。なにより、新鮮な外の空気を1日中吸っていると、気分がスッキリする。
たまにはこういう修行も悪くない。
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